LinuxでWake on LANを使う場合のメモ。大抵の場合、WOLの設定はBIOSとOSにそれぞれ依存しています。
BIOSはベンダ各社によって違いはありますが、だいたい電源管理かブートのオプションとして項目があるはずです。Windowsではアダプターのプロパティをいじりますが、今回はUbuntuで設定する例です。
検索するとethtoolを使った方法がヒットしますが、ここでは違う方法を使います。
最近のUbuntuではnetplanにネットワーク設定が集約されており、アドレス設定と同じくWake on LANの設定を書くことができます。
適切なファイル名で/etc/netplan/*.yamlのようなYAMLファイルを作成します。
1 2 3 4 5 6 7 | network: ethernets: enp2s0: match: macaddress: (physical address like a8:a7:...) wakeonlan: true dhcp4: ... |
NIC名(上の例ではenp2s0)の部分は環境に合わせて変更する必要があります。
ポイントはmatch:でMACアドレスを書いているところとwakeonlan: trueを指定するところです。NIC名やMACアドレスはip aコマンドなどで調べて下さい。
設定を有効化するにはnetplanコマンドを使います。
1 2 | $ sudo netplan --debug generate $ sudo netplan apply |
ethtoolの出力でWake-on: gとなっていればOKです。
1 2 3 4 5 6 | $ sudo ethtool enp2s0 Settings for enp2s0: ... Supports Wake-on: pumbg Wake-on: g ... |
おわり。