Ubuntu20とRadeon Renoir

ちょっと前に開発マシンが欲しくてRyzen搭載のPCを買ったのですが、ディスプレイ出力でハマったのでそのときのメモ。

用途的にオンボード(CPU内蔵グラフィック, Radeonブランド)のHDMI出力で充分と思っていたので、Ubuntuをインストールして4Kモニタに繋いだところで問題発覚。
一見画面は出力されているのですが、微妙に細部が潰れており、よくよくみるとモニタ側は1920×1080で認識している、という状態。Ubuntu側の設定関連でも「不明なモニタ」との表示。

結論から言うと、Ubuntu 20 (20.04, focal)のLinuxカーネルが対応していないバージョンらしく、デフォルトの5.4と別に5.8を使うと解決しました。
環境はRyzen 5 RPO 4650Gですが、おそらく同じRadeon 7 Graphic (Renoir)なら同じく対応できるかと思います。

カーネルのインストールはaptを使う方法が手軽で安全です。
aptで検索するとmainレポジトリでもいくつかビルドがヒットするはずです。

利用中の環境に適当なものを選んでインストールします。特別な事情が無ければ、generic、signed、amd64(ラズパイならarmhfとか)のものが一般的です。
必要に応じてlinux-headerslinux-modulesを追加で入れてもいいですが、動かない場合に順に試すので充分でしょう。

インストールできたら再起動します。
カーネルを更新した時点で新しいバージョンで自動的に立ち上がると思いますが、問題が生じた場合は電源投入時GRUB(grub2)のメニューから前のバージョンを選んで起動することもできます。

なお、起動中のカーネルはunameコマンドの出力で確認できます。

おわり。