ちょっと前に開発マシンが欲しくてRyzen搭載のPCを買ったのですが、ディスプレイ出力でハマったのでそのときのメモ。
用途的にオンボード(CPU内蔵グラフィック, Radeonブランド)のHDMI出力で充分と思っていたので、Ubuntuをインストールして4Kモニタに繋いだところで問題発覚。
一見画面は出力されているのですが、微妙に細部が潰れており、よくよくみるとモニタ側は1920×1080で認識している、という状態。Ubuntu側の設定関連でも「不明なモニタ」との表示。
結論から言うと、Ubuntu 20 (20.04, focal)のLinuxカーネルが対応していないバージョンらしく、デフォルトの5.4と別に5.8を使うと解決しました。
環境はRyzen 5 RPO 4650Gですが、おそらく同じRadeon 7 Graphic (Renoir)なら同じく対応できるかと思います。
カーネルのインストールはapt
を使う方法が手軽で安全です。
apt
で検索するとmainレポジトリでもいくつかビルドがヒットするはずです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 | $ sudo apt search ^linux-image ... linux-image-5.8.0-33-generic/focal-updates,focal-security,now 5.8.0-33.36~20.04.1 amd64 Signed kernel image generic linux-image-5.8.0-33-lowlatency/focal-updates,focal-security 5.8.0-33.36~20.04.1 amd64 Signed kernel image lowlatency linux-image-5.8.0-34-generic/focal-updates,focal-security 5.8.0-34.37~20.04.2 amd64 Signed kernel image generic ... |
利用中の環境に適当なものを選んでインストールします。特別な事情が無ければ、generic、signed、amd64(ラズパイならarmhfとか)のものが一般的です。
必要に応じてlinux-headers
やlinux-modules
を追加で入れてもいいですが、動かない場合に順に試すので充分でしょう。
1 | $ sudo apt install linux-image-5.8.0-33-generic |
インストールできたら再起動します。
カーネルを更新した時点で新しいバージョンで自動的に立ち上がると思いますが、問題が生じた場合は電源投入時GRUB(grub2)のメニューから前のバージョンを選んで起動することもできます。
なお、起動中のカーネルはuname
コマンドの出力で確認できます。
1 2 | $ sudo uname -a Linux ... 5.8.0-33-generic ... GNU/Linux |
おわり。