Linuxでディスクを追加する

Linuxでディスクを追加しようとする度にコマンドを検索しなおすのが面倒なのでメモしておきます。

もくじ:

はじめに

おおまかな手順としては、①パーティション切る(fdisk, parted)、②フォーマットする(mkfs)、③マウントする(mount, fstab)、の3段階です。
LVMは、OS領域やアプリ依存などで後で拡張するかも、という場合には構成してもいいですが、データを置くなどの用途で特に気にしないのであれば使わなくても問題ありません。

以下rootで作業していますが、他のユーザの場合は適宜sudoして下さい。

1. パーティション

まずどのデバイスとして認識されているのか確認しておきます。

上は例ですが、/dev/sdaがOS領域(MBR)、/dev/sdb未フォーマットの追加ディスクです。このように最近のLinuxならだいたい/dev/sdaにOSがインストールされ、追加のディスクデバイスなら/dev/sdbや/dev/sdcにマップされます。

ここではパーティションツールを対話形式で使用します。

1.1 fdiskでMBR

fdiskではデフォルトがMBRで、パーティション数の分だけnコマンドを繰り返して新規追加していきます。
ブート用とかでなければふつうにサイズを指定し、最後にwコマンドでコミットします。

1.2 fdiskでGPT

GPTを扱う際にはpartedのほうがいいのかもですが、最近はfdiskでもできるようですね。
GPTで作成する場合にはgコマンドを使ってテーブルを更新します。GPTにはプライマリや拡張パーティションはないので指定する必要がありません。

1.3 partedでMBR

partedの対話形式の場合はコマンドを打っていき、quitコマンドで終了します。

1.4 partedでGPT

GPTの場合はmklabelgptを指定します。

2. フォーマット

最近だとext4(Ubuntuのデフォルト)かxfs(CentOSのデフォルト)あたりが選択肢に入ると思います。

下記はxfsでファイルシステムを作成する例です。

3. マウント

最終的には自動マウントできるようにしますが、まずは手動でマウントしてみて、問題ないことを確かめたほうが良いです。
事前にマウントポイント(任意のディレクトリ)をどこかに作成しておきます。

自動マウントするにはfstabに書いておきます。
よくある方法は、下記のようにデバイスへのパス(/dev/sdx)、マウントポイント、ファイルシステムの順で書いた行を追加するやり方です。

デバイスのパスで指定してもいいですが、起動時に変わることもないとはいえないので、UUIDで指定するほうがより安全です。
UUIDを調べるには、ファイルシステムを作成したうえでlsblkコマンドを使います。fstabにはUUID=...の形式でデバイスへのパスを指定します。

他にもパーティションUUIDやGPT UUIDを使う方法があります。
再起動しても想定通りに自動マウントされていれば正常です。

おわり。